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唯「眼鏡を買ったよ!」

2010/12/26 10:12 | CM(0) | けいおん! SS
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:36:56.78 ID:3i6yu6Kz0

 音楽室の扉を開けた瞬間、私は何か違和感に襲われた。
先輩方の雰囲気がどこかおかしい。妙によそよそしいのだ。
若干不審がりながらも、挨拶をしながら鞄を置き席に着いた。
ふう、と一息ついて、ムギ先輩のお茶をゴクリと飲むと、高揚感のある唯先輩の
声が聞こえてきた。

「あずにゃん、眼鏡買ったよ!」

両手をぱっと広げて、子供のように見せびらかす唯先輩。
そこで私は、この部屋に入ったときに感じた違和感の正体を突き止めた。

「唯先輩、それ眼鏡じゃなくてブラジャーですよ」

この一言が、どうしても言えなかった。
そしてそれは、先輩方の様子を見る限り、今のこの空間ではタブーとなっている
言葉だと気づいた。


2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:37:52.49 ID:3i6yu6Kz0

「どうどう? 似合う?」

満面の笑み(目は見えないけど)でこちらの様子をうかがう唯先輩。
私はどうしていいかわからなかった。

「本当は赤がよかったんだけどね~」

そう言いながら、フロントホックをクイっとする。

「き、黄色もなんだか唯先輩らしくていいと思いますよ」

私のその言葉に、唯先輩は表情をパァっと明るくした。

「そうかな? えへへ~」

頬を少しだけ赤らめながら、恥ずかしそうな仕草をする。



4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:38:45.59 ID:3i6yu6Kz0

「あ、あの、律先輩」

「いやー! やっぱムギのお菓子はうまいなー!」

「澪先輩」

「あ、梓も食べないともったいないぞ!」

「あ、はい……ところでムギ先輩」

「持ってきた甲斐があったよりっちゃん!」

……なるほどね。
我関せずですか。そうですか。


5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:39:28.01 ID:3i6yu6Kz0

「ねえねえあずにゃん私は~? 私の名前だけ呼ぶの忘れてるよ!」

「ゆ、唯先輩……」

「どうしたのあずにゃん!」

「……なんでもないです」

「え~」

なんだこれ。どうすればいいんだろう。
え? 何これ?
なんで唯先輩はブラを眼鏡だと思ってるの?


6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:40:10.25 ID:3i6yu6Kz0

「ウルトラマンみたい……」

思わずボソッと口に出してしまった。
その瞬間、ブフォッ! と律先輩がお茶を吹き出した。

「あ、梓!」

すみませんごめんなさいでも仕方ないです。

「ジュワッチ! ブシュ! ジョワ!」

「唯ちゃん、くしゃみ?」

「最近ちょっと風邪気味で……」

絶対わざとだ。
あれ? なんかこの人楽しんでない?
だって不自然だもん。怪しいよ。ウルトラマンっぽくくしゃみしてたもん。


9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:41:14.58 ID:3i6yu6Kz0

「なんかあずにゃんの目が怖いよぅ」

どうやって私の目見たんですか?
見えないでしょ?
だってそれ眼鏡じゃなくてブラですよ。透き通ってませんよ。

「ぷくく……」

駄目だ。澪先輩が笑いを必死に堪えてる。

「見て見てあずにゃん! ……だらーん」

「ぶふぉっ!」

うわあこの人フロントホック外しちゃったよ。
すごいだらーんとしてるよもう眼鏡のめの字もないよ完全にブラだよそれ。
そして澪先輩敗北です。

「視力は1.5です」

関係ないし真顔で言うのはやめてください。
というかそんなに目がいいなら眼鏡いらないじゃないですか……。
もう何がなんだか……。


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:42:00.01 ID:3i6yu6Kz0

「唯、それ眼鏡じゃなくてブラよ?」

それはあまりに唐突で、刹那の出来事だった。
そこに立ちたるは、半フレームの紅眼鏡、和先輩だった。

「私は普段眼鏡かけてるから気づいたけど、それは間違いなくブラだわ」

固まる空気、皆の表情。
余りにもイレギュラーな分子に、全員がどうすればいいのかわからなくなってい
た。

「……あ、あはは! そうだね! これ眼鏡じゃなくてブラだったよ!
 あれ~? なんで間違えたんだろう?」

「知らないわよ。じゃあ私、生徒会行くね」

和先輩はそう言い放つと、さっそうと音楽室から出ていった。


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:44:07.13 ID:3i6yu6Kz0

「……」

誰ひとりとしてしゃべろうとしない。
完全な静寂がそこにはあった。

「……マ、マンボウ!」

何を思ったのか、ガタッと勢いよく席を立つムギ先輩。
いつぞやのマンボウの物まねをしている。

しかし、全員から困惑した表情で見つめられていることに気づいたムギ先輩は、
少しだけ涙目になりながらまた静かに席についた。

「……」

再び訪れる静寂。
私はただただ願っていた。
もうなんでもいい……誰でもいいからこの空気をどうにかしてほしい、と。
すると、とうとう唯先輩が苦しそうな表情で口を開いた。


12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:45:15.75 ID:3i6yu6Kz0

「あ、あずにゃん、あのね……」

耳に引っ掛かったままのブラがプラプラと揺れる。

「和ちゃんはね……」

「いや、大丈夫です」

一体何が大丈夫なのかさっぱりわからない。

「……」

せっかくこの沈黙から抜け出すチャンスが見えたのに、
私は咄嗟にでた「大丈夫」という謎の言葉でそれを台なしにしてしまった。


13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:48:00.84 ID:3i6yu6Kz0
澪先輩はひたすらに俯き、律先輩はカタカタと震えている。
ムギ先輩は顔を両手で覆い、私はただただ周りをキョロキョロと見回すだけだ。

そんな中、唯先輩が耳に引っ掛かっている黄色いブラを、とうとう取り外した。
ファサッ、と柔らかな音を立て、静かに机の上に落ちる。

よくよく見ると、ブラの裏側には赤いペンで大きく
「ドッキリ大成功」
と書いてあった。

当初の予定から大きく外れたであろう現在と、その文字がマッチしてなんとも形
容しがたい哀愁を漂わせていた。

そんなテンションの高いブラとは裏腹に、私達は地獄のような気分を味わってい
た。

「……練習、するか」

ポツリと澪先輩が呟いた。
私は、このチャンスを逃さなかった。


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:49:20.65 ID:3i6yu6Kz0

「そ、そうですね! 練習しましょう!」

続いて律先輩もそれに便乗してくる。

「あ、ああ! そうだな!」

「わ、私、早くキーボード弾きたかったの!」

パァっと顔を輝かせるムギ先輩。

「私もギー太に触り……」

今までの修復の流れが、唯先輩により突然断ち切られた。
今度はなんだ、頼むからもうやめてほしいと切に願いながら
私は恐る恐る唯先輩の方に視線を向けた。

そこには、
ブラジャーを身にまとったギー太の姿があった。

一瞬の沈黙の後、澪先輩が叫んだ。

「無駄な二段落ちを用意しておくんじゃないっ!」

「あいたっ!」

それは、澪先輩が律先輩以外の頭を叩いた初めての瞬間だった。

終わり。


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:50:17.20 ID:3i6yu6Kz0
ふう……深夜のテンションに任せて書きためたオナニーSSを放出して
一人で楽しんだ
さらばだ

18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:52:39.08 ID:KbbK+0J9O
このしょうもなさは嫌いじゃない

19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 13:54:32.58 ID:ur5LkMmH0
好きでもないけど

20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 14:04:20.71 ID:bK1cZ4sqP
いいや、好きだね!

21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 14:26:42.18 ID:OOzhbu50P
最っ高

22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 14:57:26.06 ID:+xeBWRWE0
www

23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/25(土) 16:42:27.10 ID:k06N4ALz0
こーゆーのはキライじゃない

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