HEADLINE

穂乃果「100万回生きたエリーチカ」

2014/11/19 06:30 | CM(0) | ラブライブ! SS
1 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:40:23.46 ID:GUO/TKSp0


穂乃果「――むかしむかしのさむいところに、一匹のエリーチカがいました。」


穂乃果「白い白い雪のふる、さむいさむいところでした。」


穂乃果「エリーチカは美しい真っ白なからだをしていました。」


穂乃果「だけど残念ながら、かしこくはありませんでした。」


穂乃果「かしこくないエリーチカは、雪の中でのじょうずなえさのとりかたがわかりませんでした。」


穂乃果「やがて、こごえてしんでしまいました。だけどいちども、泣きませんでした。」


穂乃果「エリーチカはしぬときに、もっとあたたかいところがよかったわ、とおもいました。」


穂乃果「さいごまでずっと、ひとりぼっちでした。他人のあたたかさを、しりませんでした。」


穂乃果「たおれたからだに雪がふりつもり、ますます白くなりました。」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403890823



2 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:41:04.01 ID:GUO/TKSp0


海未「――あるときエリーチカは、あたたかな島でうまれかわりました。」


海未「きらきらとした太陽がふりそそぐ、とてもあたたかなところでした。」


海未「まわりは海でかこまれて、波がきらきらと光っていました。」


海未「たくさんのきらきらにかこまれて、エリーチカの毛は金色に輝きました。」


海未「きらきら光る波にさそわれて、エリーチカは海にとびこみました。」


海未「しかしエリーチカはじょうずなおよぎかたがわかりませんでした。」


海未「そして海でおぼれてしんでしまいました。」


海未「エリーチカはしぬときに、もっとかしこくなりたいわ、とねがいました。」


海未「海をただようからだには、太陽の光がふりそそぎ、毛はますます金色に輝きました。」




3 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:41:30.58 ID:GUO/TKSp0


ことり「――あるときエリーチカは、かしこい数学者でした。」


ことり「来る日も来る日も、計算ばかりしていました。」


ことり「地面にまぁるい図形をえがき、ほかのことには一切興味がありませんでした。」


ことり「あるひ、ひとりの兵士がエリーチカの家にやってきました。」


ことり「しかし他人に興味がなかったエリーチカは、兵士に目もくれませんでした。」


ことり「すると兵士が図形を踏み荒らしたので、エリーチカはつよく怒鳴りました。」


ことり「兵士はそんなエリーチカを激しく憎み、体を剣で貫きました。」


ことり「エリーチカはしぬときに、もっと強くなりたいわ、とねがいました。」


ことり「憎しみによって貫かれた体のあなの大きさを、さいごまで計算しながらはてました。」




4 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:42:00.82 ID:GUO/TKSp0


真姫「――あるときエリーチカは、戦いの軍師でした。」


真姫「かしこいつよいエリーチカは、天才軍師とよばれ、まけしらずの連戦連勝でした。」


真姫「つよく、つよく、戦いました。勝って、勝って、まけしらずでした。」


真姫「エリーチカの心には、まだ憎しみのあながのこっていました。」


真姫「歯向かう者は容赦なくうちのめし、歯向かわない部下も容赦なくうちのめしました。」


真姫「部下たちはみんな、エリーチカがきらいでした。」


真姫「けれどもエリーチカはいっこうにかまいませんでした。」


真姫「そしてやがて部下たちは、エリーチカを焼き討ちにしました。」


真姫「エリーチカはしぬときに、もっと偉くなりたいわ、とねがいました。」


真姫「燃え上がったからだのその熱さを、つよく心に焼きつけました。」




5 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:42:35.49 ID:GUO/TKSp0


花陽「――あるときエリーチカは、皇帝の娘でした。」


花陽「燃えさかる心のエリーチカは、貴族たちを掌握しました。」


花陽「権力のすべてを集め、敵対する貴族はいなくなり、贅沢の限りをつくしました。」


花陽「しかしほどなくして革命がおき、民衆たちがうごきだしました。」


花陽「民衆から憎悪のすべてを集めたエリーチカは、処刑されてしまいした。」


花陽「エリーチカはしぬときに、もっとたくさんの人に愛されたいわ、とねがいました。」


花陽「ギロチンの刃はとてもつめたいとかんじました。」




6 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:43:04.98 ID:GUO/TKSp0


凛「――あるときエリーチカは、美しいバレリーナでした。」


凛「バレリーナエリーチカは、たくさんの人々から愛されました。」


凛「雪のように白い肌で、太陽のようにきらきらした髪をなびかせて踊りました。」


凛「計算されつくしたステップを踏み、コンクールではまけをしらず、人気のすべてを集めました。」


凛「たくさんの人々から愛され、たくさんの人々から求愛されました。」


凛「たくさんの人々が、エリーチカに手をさしのべました。」


凛「だけどエリーチカは、だれの手もとりませんでした。他人の手をさわりたくなかったのです。」


凛「とうぜん、ほかのバレリーナたちはおもしろくありません。」


凛「嫉妬にかられたバレリーナたちは、エリーチカのくつにがびょうをいれました。」


凛「なにもしらずにくつをはいて、エリーチカはがびょうをふんでしにました。」


凛「エリーチカはしぬときに、もうふつうの生活がしたいわ、とねがいました。」


凛「かしこさも、つよさも、人気もなにも、いらないわ。」


凛「あしのうらが、ちくちくしました。」


凛「白い肌と金色の髪だけが、のこりました。」




7 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:43:38.39 ID:GUO/TKSp0


にこ「――あるときエリーチカは、ふつうの女の子でした。」


にこ「エリーチカはうまれてはじめて退屈しました。」


にこ「また戦うことにきめたエリーチカは、生徒会長になりました。」


にこ「また心が燃えさかり、だれもよりつかなくなりました。」


にこ「そしてスクールアイドルの踊りを見ました。」


にこ「バレリーナだったエリーチカには、素人にしか見えませんでした。」




8 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:44:08.29 ID:GUO/TKSp0


希「――やがてエリーチカはひとりの女の子にであいました。」


希「その女の子は踊りをみせてほしい、とエリーチカにたのみました。」


希「踊ろうとしたら、エリーチカのあしのうらがちくちくしました。」


希「いたみにたえきれなくなったエリーチカは、たまらずそこから逃げ出しました。」


希「しかしちくちくは、どんどん、どんどん大きくなり、エリーチカの心にまたあながあきました。」




9 ◆vBUjk2/8AIoZ [sage saga]:2014/06/28(土) 02:44:41.58 ID:GUO/TKSp0


絵里「――エリーチカはいたくて泣きました。うまれてはじめて、泣きました。」


絵里「エリーチカはこごえてしにそうでした。いまだ他人のあたたかさをしりませんでした。」


絵里「ひとりでこごえて、ふるえていると、そこに女の子がやってきました。」


絵里「そして女の子はエリーチカに手をさしのべて、太陽のようにほほえみました。」


絵里「まわりを見ると、きらきらとした波が光っていました。」


絵里「……エリーチカは手をとりました。」


絵里「その手はもう、ふるえていませんでした。」


絵里「エリーチカははじめてひとの手のあたたかさをしりました。」


絵里「気づくともう、心のあなはふさがっていました。」


絵里「それに気づいたエリーチカは、また、声を上げて泣きました。」


ぱたん




穂乃果「おわりだよっ!」




10 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 03:08:22.05 ID:+4zHMYJmO
おじさん涙脆くなってるのかな……


13 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 04:04:38.28 ID:4pEBPoWP0
いいおはなしだったチカ


14 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 07:59:59.30 ID:kHStaL0tO
原作を思い出した
良作


15 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 08:22:35.96 ID:PrddGV5N0
これはいいなぁ


16 ◆vBUjk2/8AIoZ [saga]:2014/06/28(土) 09:45:01.95 ID:GUO/TKSp0

あるときはツンチカ、あるときはデレチカ。
あるときは敵チカ、あるときは幼馴染チカ。
漫画チカに、SIDチカ。一期チカに、二期チカ。
あるときはかしこいエリチカ、あるときはかしこくないエリチカ。
みんなから愛される、たくさんのエリーチカ。
かしこいかわいいエリーチカ。
9人で9レスの小作品でした。
ありがとうございました。



17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 09:50:50.37 ID:NC4hgxLGo
みんなチカ゛ってみんないい


18 ◆vBUjk2/8AIoZ [saga]:2014/06/28(土) 16:20:43.94 ID:GUO/TKSp0
依頼だしてきます
ではまた


19 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/28(土) 23:39:38.38 ID:6OQmW3Ac0
乙!


20 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (SSL) :2014/06/29(日) 23:06:42.48 ID:xihG4lN/0
1人しかキャラの名前が出ないってのも珍しい



21 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/01(火) 23:48:52.95 ID:t5OiCID2o
画鋲に毒でも塗ってあったのだろうか……



転載元

穂乃果「100万回生きたエリーチカ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403890823/







関連記事
2014/11/19 06:30 | CM(0) | ラブライブ! SS
    コメント一覧
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



一言:wow fantastic baby...

  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2017年 09月 (2)
2017年 08月 (161)
2017年 07月 (180)
2017年 06月 (139)
2017年 05月 (311)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

SS検索
Ads
最新記事
Ads2
人気SSランキング