HEADLINE

女神「どんな願いでも叶えてやろう」男「裏があるんだろ?」

2014/12/12 07:25 | CM(2) | 創作・男女系 SS
1 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:11:32 ID:wTlQ1m.E
女神「私は女神だ……」

女神「喜ぶがいい」

女神「私は全人類の中から、無作為にお前を選び出した」

女神「選ばれたお前には、恩恵にあずかる権利がある」

女神「どんな願いでも叶えてやろう」

男「……」

男「裏があるんだろ?」

女神「へ?」



2 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:15:07 ID:wTlQ1m.E
女神「裏だと? そんなものはない」

男「い~や、怪しいな」

男「たとえば願いを叶えたら、死後地獄に行くとか、魂取られるとかするんだろ?」

女神「そんなことは断じてない」

男「ホントかぁ~?」

女神「いやしくも神である私が、嘘などつくわけなかろう」


4 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:18:37 ID:wTlQ1m.E
男「いや、そもそもあんたが神だっていう証拠はどこにもないし」

男「もしかして、正体は悪魔とかなんじゃないのか?」

男「悪魔が神になりすましてる、なんてよくある話だ」

女神「悪魔だと……? なんという無礼な男だ」

女神「悪魔にこのような高貴なる光を放てるわけなかろう」パァァ…

男「まぶしいんだけど」


5 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:22:16 ID:wTlQ1m.E
男「まぁいいや……。あんたが女神だっていうのは、とりあえず信じよう」

男「だけど、だからといってちゃんと願いを叶えてくれるとは限らない」

女神「どういう意味だ?」

女神「金でも、名声でも、美女でも──」

女神「どんな願いでもちゃんと叶えてやる」


6 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:29:54 ID:wTlQ1m.E
男「たとえばさ……」

男「お金をいっぱいください、っていったら」

男「でかい金庫の中に閉じ込められたり、全部ニセ札だったり」

男「こことは全然ちがう世界の紙幣、とかが出てきたりすんだろ?」

女神「そんなことあるものか」

男「どうだろ……」

女神「だったら……地位や名声を願ってみたらどうだ」


7 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:32:41 ID:wTlQ1m.E
男「そしたら多分、こういう結末が待ってるはずだ」

男「さして実力もないのに、分不相応な地位や名声を手に入れてしまった俺は」

男「結局、その役目に押し潰されてしまいました、とかってな」

男「分かってるんだよ、そういうパターンだってのは」

女神「願いを叶えた後の面倒まではみきれんが」

女神「そんなに不安であれば、美女でも願ったらどうだ」


8 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:35:58 ID:wTlQ1m.E
男「美女? ご冗談を」

男「どうせ正体は整形女だったり、男だったりするんだろ?」

男「もしくは昔の感覚では美人だったってことで、浮世絵みたいな女が出てくるかもな」

男「あるいはたしかに美しいことは美しいんだけど」

男「すさまじくワガママだったりヤンデレだったり……ってオチが待ってるはずだ」

女神「勝手に待っていることにされても困る」


9 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:38:43 ID:wTlQ1m.E
男「じゃあ……もしかしたらこういうパターンか?」

男「こうやって俺が悩む、あんたが催促する、そしたら焦った俺がこういう」

男「“ちょっと待ってくれ!”」

男「そしたら“待ったぞ、願いは叶えた”って帰っていくってパターンだ」

男「な? そうなんだろ?」

女神「わざわざここまで出向いてきたのだから」

女神「そんなつまらない願いで終わらせるつもりはない。安心しろ」

男「ふ~ん」


10 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:43:23 ID:wTlQ1m.E
女神「それにしても……お前も疑り深い奴だな」

女神「だったら……やめにするか?」

女神「私としては残念だが、どうしても嫌なら強要することもないしな」

男「なるほど! そう来たか!」

女神「へ?」


11 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:46:00 ID:wTlQ1m.E
男「あんたは神々の世界に帰った後──」

男「せっかくノーリスクで願いを叶えてやるチャンスを」

男「自らドブを捨てたバカな人間がいましたって笑うわけだ!」

男「俺は疑り深いせいで最高のチャンスを台無しにした……ってオチなんだろ?」

女神「なんだろ? ──といわれてもな」

女神「なら、さっさと願いをいえ」


12 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:50:54 ID:wTlQ1m.E
男「そうか、だったら!」

男「こうして悩み、疑心暗鬼になってる俺は、いつしか発狂してしまう」

男「発狂したあげく、精神が崩壊して廃人になってしまう!」

男「そして、哀れにも廃人になった俺を眺めながら」

男「人間は愚かなものだ、とあんたは他の神と笑うんだ! きっとそういうオチだ!」

男「分かってんだよ、俺には! アヒャヒャヒャヒャ! ざまあみろ!」

女神「……」


13 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:55:14 ID:wTlQ1m.E
女神「いい加減にしやがれッ!!!」

男「!」ビクッ

女神「せっかく親切で来てやったってのによォ……」

女神「くだらねえことをガタガタ抜かしやがって……」

女神「これ以上ガタガタ抜かすんなら」

女神「ケツの穴に手ェ突っ込んで……奥歯ガタガタいわせっぞ!?」

男「ひっ!」


14 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:58:37 ID:wTlQ1m.E
男「す、すみませんっ……!」

男「なんていうか、日頃からついてなくて、何事も疑ってしまう性格でして……」

男「私、願いを決めました! お、お金をいただければと……」

女神「ちょいと脅しつけたら、急にしおらしくなりやがって……」

女神「どうせ裏があるんだろォ!?」

男「へ!?」


15 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:03:15 ID:wTlQ1m.E
女神「たとえばここで100万円出してやったら」

女神「ドルのがよかったなぁ~、ユーロにしとけばよかったなぁ~」

女神「ジンバブエドルだったら笑い話にできたのになぁ~」

女神「女神ちゃん気ィきかないなぁ~ってオチなんだろォ!?」

男「い、いや……そんなこといいませんって!」

女神「あ!?」

男「ひっ! じゃ、じゃあ……地位や名声をください」


16 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:07:00 ID:wTlQ1m.E
女神「金の次は、名声だァ……?」

男「は、はいっ!」

女神「おめぇ……翼をくださいって知ってっか?」

男「し、知ってます!」

女神「あの歌にあんだろ……富とか名誉なんざいらねぇってよ」

女神「だいたい名声なんてもんは、てめぇの力でゲットするもんだろがよ」

女神「なんもしてねぇのにノーベル賞とかアカデミー賞とかもらっても困んだろ!?」

女神「なぁ、間違ってるか? この理屈、間違ってるか?」

男「ま、間違ってません!」


17 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:11:14 ID:wTlQ1m.E
男「じゃあ……翼をください……」

女神「ハァ~!?」

女神「たとえ話で歌の話をしただけだっつうに、翼が欲しいて……」

女神「翼なんか手に入れてどうすんだ? 太陽でも目指すんか? おォ?」

女神「で、翼が溶けて死ぬんか? 死ぬんかァァァ!!?」

女神「おめぇどこのイカロスだよ!?」

男「や、やっぱり今のなし! 今のなしで!」


18 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:16:13 ID:wTlQ1m.E
男「じゃあ……美女を! 美女! 美女にします!」

女神「おいおいおいおい、待て待て待て待て」

女神「目の前に世界一、いや宇宙一の美女がいんのに、なぁ~んで美女願う?」

女神「え、なに? 遠回しな侮辱? 私をディスってるわけ?」

女神「神ディスっちゃう? ん? お? あ?」

男「いえ……すみません。本当に至らなくてすみません……!」


20 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:24:14 ID:wTlQ1m.E
男「あの……じゃあもう何もいらないです! お帰り下さい!」

女神「あちゃ~……そうくるか~!」パシッ

女神「ちょっと行き詰まると、す~ぐ逃げる! 無難や妥協に走る!」

女神「下へ下へと流れていくんだよなぁ~、これがあれか? ゆとりってやつか?」

女神「ってかさァ……」

女神「こっちゃ人間界まで出向いてるんだからさァ……手ぶらじゃ帰れねぇのよ」

女神「ガキの使いじゃねンだよ!!!」

男「は、はいっ!」


21 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:29:18 ID:wTlQ1m.E
女神「疑り深いわ、すぐしおれるわ、冒険しないわ……」

女神「ホントダメダメだな、お前」

男「よ、よくいわれます……」

女神「こりゃあ……誰かが支えてやらなきゃあな……」チラッ

女神「誰かがなぁ~」チラッチラッ

女神「こうなったら私と結婚しちまうか! なァ!?」

男「えええ!?」


22 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:34:27 ID:wTlQ1m.E
女神「イヤか!? 不満かァ!!?」

男「イヤっていうか……俺、結婚できるようなお金ないし……」

女神「んなもん、私がポポポポーンってなもんよ」

女神「よし、決まり!」パンッ

女神「そうと決まれば、初夜るぞ!」ガバッ

男「ま、まだ心の準備が……!」

女神「笑わせやがる、下半身は準備万端じゃねぇかよ」クスクス

男「あ、あ、あ……」ビクンビクン


23 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:37:39 ID:wTlQ1m.E
……

…………

………………

教会にて──


ワイワイ…… ガヤガヤ……

「まさか、アイツがあんな美人の嫁さんもらうなんてなぁ」

「世の中分からないもんだな、ホント」

「一般の人らしいけど、女優かモデルみたいだよな」


24 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:43:27 ID:wTlQ1m.E
神父「……死が二人を分かつまで、互いを愛することを誓いますか?」

女神「私は不老不死だし、夫が死んでも神界で一緒になるだけだがな」

神父「へ?」

男「いやいやいや、なんでもないんです!」

男「ちょっとちょっと、神だってのはナイショだっていっただろ?」ボソッ

女神「すまんすまん」

男「せーのっ」

男&女神「誓います!!!」



おわり


25 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 22:44:00 ID:wTlQ1m.E
ありがとうございました


26 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 23:03:19 ID:YwaFkPq.
アグレッシブな女神だったな乙


27 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 23:23:15 ID:KlC7xBUM
逆転ぶりにワロタ


29 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 23:33:46 ID:Bx2czGvY
ツンデレとヤンデレ(ヤンキーデレ)の女神様とか
俺の所に来ないかな


31 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/11(木) 00:06:16 ID:NNdiddLw
これは…良いスレ


32 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/11(木) 11:35:25 ID:Q1lrPuEc
いいハッピーエンドだった


33 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/11(木) 13:43:38 ID:WycGEKu.
神様が人間と結婚したがるとか結構怖いものがあるよね


転載元

女神「どんな願いでも叶えてやろう」男「裏があるんだろ?」

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1418213492/






関連記事
2014/12/12 07:25 | CM(2) | 創作・男女系 SS
    コメント一覧
  1. 774@いんばりあん [ 2014/12/12 12:19 ]
  2. 女神「では、裏があるかどうかを教えよう。裏は無い。望みはかなえた。さらば。」
    - 完 -
  3. 774@いんばりあん [ 2014/12/12 17:21 ]
  4. こんな女神ほしい
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



一言:wow fantastic baby...

  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2017年 05月 (295)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

最新記事
Ads
人気SSランキング
アクセスランキング