HEADLINE

【鉄血】ガンダムバルバトス「――あぁ、納得したよ」ガンダム「そうかい」

2017/04/15 08:00 | CM(0) | ガンダム SS
1 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 17:02:01.25 ID:UNG1QUix0
ガンダム「意外じゃねえか若造、全滅END一歩手前で荒れてると思ったんだがな」

ガンダムバルバトス(以下バルバトス)「……」グビ

バルバトス「ふー……いえね、叔父貴に言われたことを思い出してたんですよ」

バルバトス「俺たちに出来ることは身を任せて、使わせるだけ……ってやつ」

ガンダム「そんなこと言ったっけなあ?」

バルバトス「はは……まあ、望まれてた結果には出来んかったかも知れませんが、MSが言う事じゃあないってやつでさ」

バルバトス「最後に、ミカが満足できたんなら……俺がとやかくいうことじゃねえってね」

バルバトス「グシオン共々、土産抱えて地獄に凱旋できたと思って笑います。それが一番の手向けでしょうから……」

ガンダム「……ったく、からかい甲斐のねえ面しやがって」キュポ

ガンダム「おい」

バルバトス「! うっす」サッ


とくとくとく……


ガンダム「火星の未来に」

バルバトス「……鉄華団の【夜明け】に!」

「乾杯」


~Fin~


キマリスヴィダール(以下キマール)「いや開幕で勝手に〆ないでくださいよ」

グレイズアイン「ここで終わらせておけばあんなことにはならなかったのに……!」

キマール「止めてください不吉な!」


キマール「では、鉄血のオルフェンズの総括です!」

グレイズアイン「いえーい!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492070520



2 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 17:25:41.77 ID:UNG1QUix0
【ストーリー】


バルバトス「え、何? やんの?」

キマール「とことん乗らないですねどいつもこいつも」

バルバトス「だって何処見てもクソ荒れて……」

キマール「……」チャキッ

バルバトス「オーケー、ブラザー。本編で使わなかったダインスレイヴは止めろ」

グレイズアイン「本編再現かな?」


キマール「おおまかにまとめれば【鉄華団の興亡、栄枯盛衰物語】って感じでしたね」

バルバトス「一期で蜂起して大暴れして自分たちの住む場所を確立した鉄華団が、二期で更なる高みを目指した結果ギャラルホルンの内ゲバに巻き込まれてそのまま解散……って書くと元も子もねえな」

バルバトス「まあ、なんだ。ぶっちゃけこうなるかなって思ってたんであんまり驚きや悲しみはねえ」

グレイズアイン「あれ、結構素直さんだね兄ちゃん」

バルバトス「あー……二年後の最初、覚えてっか?」

バルバトス「【ギャラルホルンが鉄華団にしてやられて馬鹿晒した結果影響力が弱まって、有用性を示した少年兵と阿頼耶識が増えまくった】ってやつ」

バルバトス「あれ、そういう意味ではえれえショックだった。エドモントンでの勝ちは、結果的に広い意味での勝ちを逃してたんだってことよ」

バルバトス「この時点で【今までみたいな目の前の勝ちを追っかけるだけじゃ先がない】って言われたもんで、おまけに新規参入組は殆ど兵士か整備班。デスクワーク組は殆どいねえときたもんだ」

バルバトス「いやー、青ざめたね。どっかで変わらねえと、行き着く先は真っ逆さまだ」

キマール「で、監督の【彼らは変わらない】発言でしたか」

バルバトス「事前の死刑宣告だろこんなもん。おまえ、一番最初の時点で残り2クールを後はどう死ぬか考えさせられるみたいなもんだぞ」

グレイズアイン「皆がわーい!けじめたーのしー!ってやってる時に吐きそうになってた」



3 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 17:58:35.89 ID:UNG1QUix0
キマール「おまけにきつかったのが【敵だったギャラルホルンはあくまで警察機関】ってとこでしたよねえ」

グレイズアイン「どゆこと?」

キマール「火星経済が枯れ切ってて搾取と不正の温床になってたのは、あくまで四大経済圏の支配に寄るもので、ギャラルホルンがどうこうしてる訳じゃないんですよ」

キマール「なもんで、あの世界的にはマイノリティでハズレ者の鉄華団が幾ら頑張っても、マジョリティが不幸になるだけで根本的には変わらないんです」

キマール「どんなに不正してて腐ってようが、彼らの目的は虐殺でも粛清でもなく秩序の維持です。まあやらかしまくった統制局のせいでかなりアレな印象がつきましたが、いうなれば腐ってる一割殴るとまともな九割も死ぬので……」

グレイズアイン「うわ、九割もまともかどうかは別としてどうしようもない」

バルバトス「経済圏のワンちゃんしてた火星支部の奴ら殴ってたまでは良かったんだがな」

バルバトス「だからこそ救いだったのはクーデリアだったよな。あの戦いの結果に唯一自分で立ち向かって改善しようとしてた」

バルバトス「まあそっちに焦点行かなくなっちまって……変わんねえ展開と胃が痛くなる光景ばっかでな」

キマール「そこがストーリー上の欠点でしたねえ。【戦う理由になる世界情勢と経済圏への独立に向けた戦いを重視すると地味になる、かといってそこを無視したらなんで戦うのかわからなくなる】と」

キマール「加えて【鉄華団がメインであることは崩せないが、結末を鑑みると相応に敵側の描写をしなければ最後がただ悲惨なだけに終わる】という課題も有りました」

バルバトス「フォローはどっかで必要だったわな、敵側視点でも納得できねえとほんと辛いぜ全滅エンド」

キマール「脚本家はそれをガエリオ起用で解決しようとしてましたね。全くの慧眼であると絶賛いたします!!!!!」

グレイズアイン「うわ、MS特有のパイロット贔屓だ」

グレイズアイン「でもぼくもぜっさんいたします!!!!!」エッヘン

バルバトス「阿頼耶識TypeEか……パイロットと言っていいのか……?」

グレイズアイン「いいの!!!」

バルバトス「んー、尺が足らねえかって話をするんなら、正直一期から通してやってかねえと足らねえ話題でもあるかねえ」

バルバトス「なまじっか欠点や問題を明確にしてっからガンダム特有の【新しい組織にしたから大丈夫!!!】が使えなかったのが痛えわな」

バルバトス「ま、頑張ってたんじゃねえの?」




4 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 18:49:40.43 ID:UNG1QUix0
【オルガとマクギリスの考えは……】


キマール「結構言われてる、【リーダー二人が急に馬鹿になった】って話なんですが」

キマール「……そうですかね?」

グレイズアイン「んー」

バルバトス「言いたいことはまあ、な」


バルバトス「だがよ、ゲリラ戦と強襲の天才、少数での機動戦が得意な男が多数の艦隊戦でろくな活躍できるわけでもなし」

バルバトス「マクギリスだって【既得権益と世襲制・権威主義で腐った組織の中で、革命過激派とかいうピンポイントな枠しか味方にできない】状態でバエルの逆転チャンス狙っただけだぜ」

バルバトス「肉おじことラスタルみたいに穏健派含めて抱え込める器量も土壌も、当人の方針もない以上はあぁもならあな」

グレイズアイン「ていうかマッキー、自分には自分以外何もないって感じの人だったから、ファリド家乗っ取ったときも、最後の瞬間も、感覚的には同じだったんだろうね」

グレイズアイン「結果的には鉄華団道連れだったけれど、ちょっとくらい仲間意識とかあったのかな。あったらいいなあ、最後の特攻もそういう意味ができそうじゃない?」


キマール「オルガの思考は結構段階的になってて面白いと思いましたよ?」

キマール「地球支部がああなったせいで拡張手段が限られた組織運営、マクギリスの提案を飲む【最短】を受け入れ」

キマール「MAの出現で混乱と三日月の四肢不調を受け、回りからは要らぬ怨恨を買い状況は悪化」

キマール「テイワズの後ろ盾を失う過程は描写があれなので……まあ【仕掛けられないよう関係を保つ努力】をしていたか怪しいのは事実で」

キマール「まあ諸々【三日月やシノら、鉄華団を大きくしてくれた功労者を活かして先を往くならばここしかもう道がない】という悲しい結論をたった独りで導く流れは……」

キマール「最後に得た結論をもっと早く得たとして、自分たちのために壊れた三日月を見て、結局同じ道を進んでしまうのではないかとか、色々考えさせられますね」


バルバトス「は、悪魔の力には代償が付き物だろうがよ? でもな……」

バルバトス「やったことの【取り返し】はつかなくとも、【やり直し】は利くもんだ」

バルバトス「どっかでやり直せてたら、でもそうはならなかった。それだけだろ、実際」

グレイズアイン「誰もがタカキくんのようにはいかないよね……」


5 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/13(木) 18:50:59.00 ID:sBKKO4aS0
一度くらい人類絶滅するガンダムがあってもいいんじゃないかな
そしてCV子安でビーストなガンダムがフレンズあつめるの


6 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 19:28:01.79 ID:UNG1QUix0
キマール「厄介だったのが【マクギリスの目的】でしたよね」

バルバトス「下層民の自分が世界で力を示すことで、下層民たちの蜂起を促す……だったか?」

キマール「要はマクギリスの攻撃対象は終始【既得権益に蜜を啜る富裕層】だったんですよ」

キマール「現在の安定した枠組みを破壊することで、自分や石動のような力ある存在が上に上がることを妨げられない世界を作る……ではなくて」

グレイズアイン「違うの?」


キマール「あくまでこの【下を虐げてる奴らを引きずり落とす】ってところなんですよ、彼が欲してたのは」

キマール「デルモントンを世界で同時多発的に引き起こし、目にもの見せてやろうとしたわけですね」

バルバトス「そりゃあマクギリス本人はアホみたいに有能だからな。基本なんでも出来るから邪魔さえなきゃいくらでも上がれるだろうよ」

バルバトス「だが結局やってみせたことが武装蜂起て限定されるとな、【別に下層じゃない奴らが更なる利益を欲しがって喧嘩をやりだす】んだな、コレが」

グレイズアイン「ブルワーズや夜明けがどうたらとか、そういう連中もだよね」


バルバトス「で、世の中が荒れ出すと自衛だ何だっつって経済圏側は恐らく独自の武力を拡張し、それに負けじとGHや敵対勢力も……って」

バルバトス「【はーい、じゃあ今一番安価で有能な熱い戦力は何かなー?少年兵と阿頼耶識ー!!】ってブームの世界にそんな状況持ち込んでみろ、どうなるよ?」

グレイズアイン「……ヒューマンデブリ兵士……鉄華団が大量生産されるね……」

バルバトス「バエル使って政権奪取が【手段】に過ぎなかった時点で確認しとくべきだったんだろうがな」

バルバトス「世界を正しく変えたいわけじゃねえからガエリオ達とも組めず、結果として何もかも失った……いや得られなかったか」

キマール「マイノリティを救うためにマジョリティを引き倒すやり方はまさしく革命の縮図でしたね。内側からやろうとしたのは面白かったですが」

バルバトス「これのせいで最終話手前までに【鉄華団大勝利エンド】を夢見てた連中が軒並み地獄に叩き落されてたな」

キマール「結果的に絶対に勝ってはいけない側についてしまったわけですからね……」





7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/13(木) 19:33:51.79 ID:C3mr3M8Oo
>>5
∀「お、出番か?」(月光蝶ブワー


8 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 19:52:53.25 ID:UNG1QUix0
【じゃあオルガはどうすりゃ良かったのさ】


グレイズアイン「わかんない」

キマール「わかりません」

バルバトス「知らん」


キマール「えー……一期終了時点で得たレアメタル採掘を主軸にした経営方針に切り替えて、ただ三日月ら一部はクーデリア護衛で残して……経営安定するまで地球でオルガが頑張るべきだったんですかね……?」

グレイズアイン「でも夜更け団とか色々いたよ、危ないの」

バルバトス「MAは俺が本気出さなきゃ街ごとクーデリアが焼かれてたしな」

キマール「ぐぬぬう……」

グレイズアイン「少年兵たちが外部の大人の言うことろくに聞いてないせいでラディーチェさんに愛想つかされたりもしたね」

バルバトス「全員学校にぶち込んで小規模経営に切り替えて、ジャスレイにも相応に挨拶回りしとくべきだったんじゃねえの?」ホジホジ

バルバトス「そもそもヤクザと手を組んだ時点である程度はああいうのと折り合ってかなきゃなんねえのに、マクマードと名瀬にだけ関わってりゃいずれああなんだろ」フッ

グレイズアイン「正直ラスタル様に睨まれたのってマッキーと仲良くしたからだもんね」

バルバトス「でもよ、あいつそもそもブルワーズけしかけてきたりするんだぜ。仮に火星の王の提案までに手を切ってても絶対やらかしてきたろ」

グレイズアイン『農場の下にガンダムが隠してあるって言ってくださいよ!』『うん、あるよ』『バラすんじゃねえミカぁ!!』

グレイズアイン「……ルートとかが良かったんじゃないかなあ?」


『よく来てくれた、俺は鉄華団の団長オルガ・イツカだ』

『お前らには今日から読み書きと農業の勉強をしてもらう。戦闘要員にもだ、その代わり給与は増えるぞ』

『いずれ耕した土地はお前らにくれてやる、しっかり稼いで明日とうめえ飯を掴めよ!』

『今日も畑仕事だ! バルバトスで耕し、頼んだぜミカァ!!』


バルバトス「……ルート、とか」

キマール「……やりたいですか? 農業」

バルバトス「…………チョッチダケ」

グレイズアイン「伝説の田植えガンダムかぁ……」



キマール「いやもう正直、絶対に欠かしてはならない相手に対策を欠かしてしまったことが最大の要因だと思いますけれどね」

グレイズアイン「あっ……(察し)」


10 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 20:26:20.28 ID:UNG1QUix0
【イオク・クジャン(クラス:Keter)対策】


グレイズアイン「無理でしょ……」

バルバトス「無理だろ……」

キマール「公式に【ヘイト役としてやらかす運命を背負わせた】発言があったときは目を疑いましたね……」

バルバトス「結果的にマクギリスと組んだのはこいつにテイワズ荒らされたからだからな……ジャスレイはまあ遅かれ早かれだが」


キマール「いや、ここは公式の運命をなかったものとして考えましょう、ね?」

グレイズアイン「あー、それならまだいける……のかなぁ?」

キマール「難しいのは確かですが……」

バルバトス「あぁ、んなら簡単だろ」

グレイズアイン「えっ」

キマール「えっ」

バルバトス「化け物(はた迷惑的な意味で)には化け物(鋼鉄の精神的な意味で)をぶつけんだよ」


バルバトス「クーデリア・藍那・バーンスタインをな」


グレイズアイン「……兄ちゃん、あなた疲れてるのよ、ほら首とか左腕取れてる」

バルバトス「え、何? 直ってねえの? そこ」

キマール「なるほど、一理あります」

グレイズアイン「えっ」

キマール「つまり兄さんは【鉄華団をマクギリスの傀儡ではなく、クーデリアの支持者として彼に印象付ければいい】と言っているんです」

バルバトス「あんだけ絡まれたのはマクギリス関連で睨まれてた部分あるからなあ」

バルバトス「あくまで仕事仲間……雇用されてるだけって言い訳するだけでもいい」

バルバトス「つうかそもそも、あのあんちゃんに誰か使いや連絡取って作戦告げたり協力要請すりゃあ良かったんじゃねえかって今でもたまに思うぞ」

キマール「まあMA起きたのは結果論でしたからね、わざとではなし」

バルバトス「言うこと聞きそうにねえけど、ジュリエッタやヴィダールにそこんとこ知ってもらえればちょいと動きやすくはなってたんじゃねえかなあ」

グレイズアイン「基本鉄華団は話し合う以前にシャットアウト多いからねえ」

バルバトス「逃さねえで保護(強制)してクーデリアぶつけてラスタルとコネ作ろうぜ、勝ち馬ルート」ケッケッケ

グレイズアイン「わぁい悪魔的」


13 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 20:58:28.44 ID:UNG1QUix0
【じゃあオルガがしてきたことは無駄だったんだろうか】


バルバトス「んなわけねえだろメイスぶち込むぞ」ブチッ

グレイズアイン「もうぶち込んでるよ兄ちゃん」

キマール「最後の最後で離れ離れになった皆が頑張れているのは、あくまで二年間やそれ以降の戦いであったり、様々な経験による賜物でも有りますからね」

キマール「加えてクーデリア女史という情報の集約が可能な中心、タカキらなど、重役に着いた者がいたからこその結果ともいえます」

バルバトス「同窓会するんにも幹事がいなきゃ話になんねえみたいなもんだよな」

グレイズアイン「何処に誰がいるかしっかり把握させてくれる繋がりをテイワズがしっかり用意してくれたかってのも怪しいし」

グレイズアイン「何より最後にクーデリアさんが火星の初代議長になって、ヒューマンデブリを禁止にしたのも鉄華団がいたからだよ!」

バルバトス「殺そうとしたおまえがそれを言うか」

キマール「……あと、これは憶測なんですが【ラスタル・エリオンを救った遠因でもあるのではないか】とも」

バルバトス「は?」


キマール「いやね、あの時点でのイズナリオはイシュー家・ファリド家・ボードウィン家と三議席の発言権を手中にしていました」

キマール「おまけにラスタルより年上で、他二家は穏健派の腰抜け、他はエリオンとクジャンなので、実質発言権が一番強い上に経済圏と堂々癒着しだす野心家でも有りました」

キマール「ラスタルは何だかんだ民主化と分権などまともな政策を実施できる人物ですが、イズナリオに関しては一番発言権が強かった時期にあれだったのもあって怪しいところで……」

キマール「マクギリスの暗躍が必要だったかはともかく、鉄華団がギャラルホルンの癌を切り捨てたのはあるのではないかと思うのですよね、たっぷりの推測を含めております」

キマール「彼らが戦うことで生きた人々がいる、と言うのは重大です」

キマール「元はと言えば【有効だと分かったから奴隷兵士を担ぎ出す】連中の悪行まで背負わされる謂れはないとも言えるんですよね」

キマール「買われていれば万々歳とも言える裏事情だけに……心に強く残るものがあるのかもしれません」





14 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 21:19:25.33 ID:UNG1QUix0
【マッキーとガエリオ周辺】


キマール「…………」

グレイズアイン「キマールにいちゃん一気に顔怖くなった」

グレイズアイン「正確にはカメラアイが真っ赤になった」

バルバトス「まあしょうがねえわな、ガエリオは最終戦以降の時点で結構情報が出たが」


・肉体の損傷で自律歩行は出来ず、アインと繋がっていて歩くことが出来た

・最終話ではもう疑似阿頼耶識を外して歩くことは出来ない

・兵士としてはもう戦えない身体、引退確定

・アインは自我はなかった。マクギリスの戦いで焼き切れて完全沈黙。


バルバトス「……だもんなあ」

グレイズアイン「ほら、アインくん最後まで頑張ったでしょー?」エッヘン

バルバトス「笑ってられんのか、おまえ」

グレイズアイン「? もともとそういう使い方されてた子だし、僕含めてね」

グレイズアイン「アインくんにもし意思があっても、全部【ヴィダール】に捧げてたと思うよ」

グレイズアイン「アイン・ダルトンはそういう子――そんなアインが僕は大好きだ」

バルバトス「OK、それはいい」

バルバトス「まあ実際主人公してたよな、うん。ラスタル陣営の諸々の煽りこそ受けてたけれどよ」

バルバトス「で、どうだよキマリス。おまえの感想は?」



キマール「…………尊い…………!」


バルバトス「えっ」

グレイズアイン「わかる」





15 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 21:50:38.74 ID:UNG1QUix0
キマール「最後、ガエリオがマクギリスを追い詰めた時、マクギリスの吐露した思いに彼はこう言いました……!」


「言うな! お前が言おうとしている言葉が、俺の想像通りなら……! 俺は、お前を許してしまうかもしれない……!!」

「頼む、言わないでくれっ……! カルタのために、アインのために、お前を……!」


キマール「許す……? 痛烈な裏切りで親友も部下も自分自身のキャリアも、武官として生命でもある歩行能力を奪われた男がですよ?」

キマール「これから妹は彼のせいで反逆者の妻の汚名と憐憫を着せられ、カルタの部下の多くも革命に失わせられ、挙句目指したのがヒャッハー世紀末で」

キマール「そんな有様で、その親友と部下の無念さえなかったら、マクギリスを許せてしまうと、親友だった仇敵を許せると本気で言い切ったんですよ?!」

キマール「これがっ、これが尊くなくて何が尊いと言うんですか! 」

キマール「【今はこいつと戦うのが楽しかった】?! いずれ全て終わって、失うであろうこのひとときをアインとともにあるのが楽しいと!!」

キマール「それほどまでに焦がれ追っていた親友を倒したことを【誉れ】と讃えられるこれからが、ガエリオにとって素晴らしいわけ無いでしょうに! だのにジュリエッタに笑顔を見せられるんですよ?!」

キマール「軽い男?!! 馬鹿か、重い!! 彼はグシオンより愛を抱えています!!! 強すぎる!! 精神的超人と言っていい!!」バァンッ

キマール「もとより権威主義的な堅苦しさを嫌う彼が、最後には【親友】を討つことで本当に何もかも失い、その堅苦しさの極みである【バエルを取り戻した大英雄】に堕ちる……!!」

キマール「家族を崩され、職場を壊され、仕事も歩く足も失って、マクギリスをもっと早く理解できていたら……そんなことが出来たわけ無いと自嘲するかのように呟く……無理……しんどい……!!」

キマール「だのに最後に【だよ】ですよ…………?」


キマール「ガエリオ、いいよね……」


グレイズアイン「わかる……」

バルバトス「最後の最後で拗らせやがったな……」





16 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 22:10:48.73 ID:UNG1QUix0
キマール「あ、後すいません、一個言わせてもらってもよろしいでしょうか?」

バルバトス「あ、どうぞ」


キマール「マクギリス、強すぎじゃありません……?」

グレイズアイン「わかる……!!」


キマール「いや、阿頼耶識使ってるのは分かるんですけれどね、あの一応私、【 鉄 血 世 界 M S 最 強 】なんですよこれでも、はい」

バルバトス「殺す」ガタ

グレイズアイン「お兄ちゃん、ステイ」ブッピガン

キマール「こちとらドリルランスに盾二つにドリルニー、まだまだいっぱい抱えてて、あっちは双剣だけですよ。改修度とか比べたらこっちのが遥かに上ですよ」

キマール「だーのにですよ? 最後の急所ぶっ刺し以外ダメージらしいダメージ皆無、全部双剣で防がれて、こっちは左腕喪失ジョイント損傷盾武器ロストかつアインくん沈黙ですよ」

キマール「えっと、本気でアグニカ超えてません? なんで叩きつけた後に盾で拘束した直後のドリルニーに反応して破壊してくるんですか、意味分かんないでしょ」

キマール「交錯する度に貫手や剣で損害増えるし……戦ってて【あ、これガチでヤバい奴だ】ってなったの兄さん以来ですよ」

バルバトス「結構最近じゃねえか……」


キマール「あんなに優秀なんだから普通にガエリオと仲良くやっててほしかったんですけれどねえ……」

グレイズアイン「【偽りの幸せ】……それ以外の全てを犠牲にする幸せを押し付けることしか知らなかったのも物悲しいよね」

バルバトス「アルミリアがそれでいいっつうんならいいんじゃねえの? それより何もかも終わった後にアルミリアにいろんな矛先が向かいそうでな」

キマール「あら意外。心配ですか?」

バルバトス「全然。おおかたミセス・モンタークとやらでも出てくるんじゃね、あの世界よ」




17 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 22:43:56.08 ID:UNG1QUix0
【ダインスレイヴ】


キマール「鉄血世界では虎の子の兵器では有りましたが、まあ……色々、はい」

バルバトス「禁止兵器バカスカ撃ってくる敵に負けたってのもそりゃあ思うところねえやつはいねえよなあ」

グレイズアイン「はんそくー!」

バルバトス「まー、ルール無用のデスマッチ以前によ、【ロボットアニメなんだからロボットのチャンバラが見たい】ってのはあるわなあ」

グレイズアイン「ちゃんばら最強MSが自分の得意なこと押し付けてる」

バルバトス「オメーが言うな」

キマール「実質最終戦は私とバエル兄様戦でしたねえ」

キマール「まあ、私【 鉄 血 世 界 M S 最 強 】なので仕方ない大役なのですが……」フウ

バルバトス「それを決めるのはおめーじゃねえんだよ……!」ユラァ

グレイズアイン「どうどうどう! また首落ちるよ! あとそれトラウマだから止めてね」ブッピガン


バルバトス「まーなんだ、エリート部隊二十騎とか一斉に来て、グシオンと半々くらいで受け持ってどんどん損壊してって」

バルバトス「それでまかり間違ってどっちも対MA状態になって全機ぶっ潰しかねなかったところにジュリエッタ参戦、とかで良かったんじゃねえかなあ」

バルバトス「こう、斧とか槍とか突き刺さったままよ、それでも殺しかねねえ程度にぶち当たりたかったな」

キマール「彼女に討たれるのは構わないと?」

バルバトス「あー……まあ、ダインスレイヴよりはマシってくらいだ」

グレイズアイン「兄ちゃん、三日月を刺さないで首取って勝ち名乗りしてくれたの、ちょっと考えるとこあるみたいよ」

バルバトス「言うなボケ、まだぐらつく」

キマール「私はバエル戦までですかねえ」

グシオンRFC「そういやさ」ヒョコッ

バルバトス「おう」

グシオンRFC「エース部隊で最後やるんなら、最後の手土産、生き残ったガラン・モッサがいいな」

グシオンRFC「あのおっさん多分レギンレイズでやりあったらめっちゃつええと思うし、イオクサマより因縁あるしさ。極上の土産だろ」

バルバトス「イオク様はどうすんだよ」

グシオンRFC「えー……心底どうでもいい……」

キマール「心からの本音ですね……」


18 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/13(木) 22:54:09.00 ID:MW5dl25qO
ヒットマン最強のイメージをネットに流付させる事になった監督の罪は重い


19 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 23:24:10.42 ID:UNG1QUix0
【禁忌の兵器・ヒットマン】

バルバトス「オルガ……」ガクッ

グシオン「あの兄貴が膝を折った……!!」

グレイズアイン「三日月と繋がりが深くなったせいでオルガロスのダメージがデカイんだって……」

グシオン「正確には」

グレイズアイン「ダインスレイヴ三本分」

グシオン「即死じゃねえか」

キマール「ラフタさんが一番大きかったですねえ……MSパイロットは戦場で亡くなってなんぼは、暴論かもしれませんが……」

バルバトス「かといってオルガ生きてたら鉄華団は無くならねえし、王の椅子は座らせた時点でミカ的にアウトだしなあ」

バルバトス「どーせならノブリスの指示でよかったんじゃねえかなあ……あいつら要らねえことしかしねえ」


グシオン「俺、いっちゃん嫌なのがさ」

キマール「はい」

グシオン「あんだけ暗殺してなんぼの描写されると、ラスタルとかクーデリアさんも暗殺されそうでこええんだよなあ……」

グシオン「せっかく世界が多少ましになったってのに、これで誰か死んだらまた逆戻りだろ?」

グシオン「やなんだよなあ……ただでさえ既得権益側にはラスタルもクーデリアさんも損な連中だしさあ……生きて最後まで頑張れよって思うんだ」

バルバトス「なぁにこいつほんとに悪魔ぁ?」

キマール「いけませんねえ、アルトランドくんのせいでちょっと狂気が足らないようだぁ……」

グシオン「なんでそこ批判されんの?!」

グレイズアイン「世界を荒らして荒稼ぎしてるノブリスみたいな武器商人は、まあ……正直【死んだのはアリだがライドかあ】ってのがねー」

バルバトス「生きてたフミタンが最後にケジメするとかは」

キマール「ニッチですねえ……」





20 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/13(木) 23:56:47.32 ID:UNG1QUix0
【ダインスレイヴ、実はちょこちょこ使ってて隠蔽してたらしい】


キマール「グレメカで言ってましたね、それっぽいこと」

バルバトス「以前叔父貴がそれっぽいこと予想してたけど、まあ当たってたってことなんかね」

グシオン「この辺なあ……【なんで禁止兵器使ってたラスタル側には何もないの?】って意見にはマジで何も言えねえ」

グレイズアイン「ギャラルホルンが前々からマッチ・ポンプしてたってのも公式だもんねえ」

キマール「如何に警察権力とは言え、確かにそれだけは……後味の悪さは有りますねえ」

バルバトス「そこなんだよなあ。いくら組織を変革できるっつっても、郷に入りては郷に従えで、清濁併せ呑んじまうラスタルでマッチ・ポンプ解消できんのかよ?ってなるんだ」

バルバトス「あれ、ギャラルホルン無くなりそうになったらぜってーまた同じことやるだろってよ」

キマール「警察権力は必須とは言え、その見せしめなどに使われるものの身を考えるとやるせないのは事実ですね」

バルバトス「かと言って善人覇王ラスタルされたら、まじで主人公から外れちまうからなあミカ」

グレイズアイン「むずかしーよねー……主人公っぽくないからさあ」


キマール「しかしジュリエッタ辺り、旗印にはなっても政治や対外事務厳しそうですよねえ……」

バルバトス「担い手っつっても戦うことだけが取り柄だろ……そんなん後継に出来んのかっつう話だ」

グシオン「俺がイオク様潰しちまったからな。後継って本来あれだろ、どうせ」

バルバトス「多分おまえ、ラスタル陣営に一番ダメージ与えてたぜ。イオク様いねえせいでジュリエッタとガエリオに負担来てるっぽいしな」

グシオン「へへ、相応の土産にはなったか」

グレイズアイン「悪魔的ィ」


バルバトス「かといってあいつら倒れたら一番困るのクーデリアだよなあ……」

グシオン「な……孤児院もヤバイ」

キマール「いやー、乱世乱世」


21 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 00:13:02.57 ID:ZxOWtzwm0
【厄祭戦関連】


バルバトス「いいか、言うぞ」

バルバトス「俺をハシュマルでデコって、最後に悪魔三日月として倒させ伝説の終わりを演出するってのはいい」

バルバトス「竜を追うものはいずれ竜になるってのはかまわねえ、俺も望むところってやつだ」


バルバトス「でもな――!!」



バルバトス「もっとMAぶっ殺したかったああああああああああ!!!!」

キマール「私もMAと戦いたかったああああああああああ!!!!」

流星号「崖以外も撃ちたかったああああああああああ!!!!」

グシオン「MAにペンチ使いたかったあああああああ!!!!」

ヘルムヴィーゲ「ヴァルキュリアソードのスタンドって言うなあああああああああああああああ!!!!!!!」

グレイズアイン「MAになってみたかっ……あー、でもヴィダールに乗れないや……あうう……」モジモジ

バルバトス「とんでもねえこといい出しやがったぞこいつ」

グシオン「アインをハシュマルに移植しろとでも言うつもりかお前……?!」

キマール「あれ、今誰かいたような」


バルバトス「ほんと【復活した古代兵器とかつてそれらを仕留めた伝説の機体】ってすげえヒロイックだと思ったんだよなあ」

キマール「本気モード、せめて使わせてほしかったですねえ」

グシオン「ああいうデカブツにこそ活きる武器多いんだよなあ俺……昭弘ならぜってーやれたって」

流星号「最近ヤマギに着られてるけど、あいつめっちゃ肌スベスベ」

グレイズアイン「もはや流星号という概念だね、君……」




22 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 01:07:16.95 ID:ZxOWtzwm0
バルバトス「いやさ、実際」


・マクギリスがMA大量復活

・アリアンロッド壊滅、でもMAも結構落ちる

・みんな今のうちに逃げよう!

・三日月が残ると言い出す

・「だって、火星はみんなの場所だから」

・「俺も残るぜ」「昭弘」「ここで逃げたらラフタにケツを蹴られちまう」「いい男のまま会いに行ってやりてえ」
・「勝手に行きなよ、俺そんなつもり無いから」「よく言うぜ」「……悪い、昭弘」「気にすんな、俺なりのケジメだ」

・なんか大型MA倒して、そのまま死亡


バルバトス「みてえになるかな、ハシュマルだけ出したんじゃあもったいねえよな、とか思ってた時期が俺にも有りました」

キマール「印象変わるって言われてましたが、結構そのままだったようなそうでないような……演説がそれですかね」

バルバトス「まー、結局厄祭戦エンドだと世界の改善マジで絶望的だもんなあ」

グレイズアイン「あの世界がああなっちゃったのって、MA対策で軍備特化にしちゃったギャラルホルンや経済圏との関係の問題あるもんね」

バルバトス「あれはあれでよかったんじゃねえかい。実際阿頼耶識が増えて少年兵爆増ルートだもんな、MA大量復活は」

バルバトス「設定がうますぎたけどサービスメニューだったってことで諦めるしかねえよなあ」

グシオン「ダインスレイヴで勝てるかどうかって言われるとな、割りと行けそうだけど、当時の状況や地形破壊とか色々あるもんな」

バルバトス「俺は理由つけてもダインスレイヴの地位落としとかねえと出番奪われちまうからな」

グシオン「素直に一定距離ならMSぶち抜ける強い槍で良かったんじゃねえかなあ、あれ」


23 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 01:33:31.68 ID:ZxOWtzwm0
【MS全般】


・実弾兵器オンリー

・チャンバラメイン

・ドリル、ペンチ、ピック、その他もろもろの工具

・超硬い戦艦

・重厚かついぶし銀量産機の数々

・古代兵器

・人機一体


(==○=)「 面 白 く な い わ け が な い 」

バルバトス「いやー、並べてみるとマジで昔からガノタの夢物語みたいな設定羅列だよなあ」

キマール「素晴らしい。実際戦闘面、設定面ではけなしようがない。最高すぎます」

グレイズアイン「ねえ、今の」

(==○=)「まさか重さにおいてはクロスボーンをも上回るチャンバラをやってくれるとは、それだけで全て許せる」

バルバトス「まさかのポン刀最強疑惑になるとは思わなかったなあ」

キマール「使い勝手の面で阿頼耶識必須に近いのは何ともはや、しかしコクピット狙いが基本というのも殺伐極まってむせましたね」

グレイズアイン「ねえってば」

(==○=)「またこんな血と鉄の匂いのするガンダムが見たい。いつでもいい、待っています」

バルバトス「だってお前、クダルとやってみろって。無理だろあんなの」

キマール「ワイヤーで固定して推進剤撃ち抜いて一週間ぐらい外で干しときましょう」

バルバトス「鬼かてめえ……!?」

キマール「悪魔ですが何か?」

グレイズアイン「おーい……」


24 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 02:48:40.05 ID:ZxOWtzwm0
【クーデリアとアトラ結婚】

バルバトス「戦い関連じゃねえのかよ」

キマール「まーまー」

バルバトス「……恋愛感情がなきゃ結婚しないわけでもねえんじゃね?家族って証明にもなるし、特に身よりもなく金も少ねえアトラがあの歳で暁育てていくんだぜ」

バルバトス「正式に暁の親にもなれるし、万が一のことがあれば配偶者に財産が行くわけで、単純にあの結婚になんのデメリットもねえだろ」

グレイズアイン「あと結婚しとけば変な虫も寄ってこないもんね」

バルバトス「別にミカがいなくなったあとで、あいつらが誰とくっついて誰を愛するかなんてなあ、戦闘兵器の考える事じゃあございませんなぁ」

キマール「そういいつつ真っ先に暁のためだろうって言うんですよねえ、貴方」

グレイズアイン「ニヤニヤ」


バルバトス「刺す」バシュンッ

キマール「尻尾は反則!」

グレイズアイン「退避ーッ」





 ・
 ・
 ・
 ・


バルバトス「ちっ……どーこ行きやがったあいつら」ガララッ

バルバトス「屋外に逃げちまいやがって。もうすっかり夜……」


バルバトス「――ん」


ジュリア「…………」


25 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 03:08:46.90 ID:ZxOWtzwm0
【――――】


バルバトス「……ここか」

ジュリア「ええ、あの戦いが終わった場所」

ジュリア「鉄華団が滅びた場所……そして」

ジュリア「――悪魔が、討たれた場所」


バルバトス「で? お前は何しに来た」

ジュリア「私は、貴方に問いたい」

ジュリア「我らの世界は、これからどうなっていくと思いますか?」

バルバトス「……知るかよ。ヒューマンデブリは禁止され、火星の経済的独立も達成」

バルバトス「ギャラルホルンは権威を示して治安も向上、木星も火星もパイプが繋がってイズナリオの狙いの更に上を行った」

バルバトス「おまけにクーデリアはアーブラウとテイワズに深く繋がってる。ラスタル代表の地位も安泰だ」

バルバトス「いいことづくめだな。マクギリスと鉄華団が滅びて万々歳、世界は今日も平和です、だ」


ジュリア「……【報い】というものがあるのなら、それは誰にでも降り注ぐものでしょうか」

バルバトス「あん?」ザッ

ジュリア「ギャラルホルンは、大義を掲げファリド事件を解決した」

ジュリア「しかしその裏では謀略と禁忌の兵器を使用した一方的な掃滅と、過去の悪行の塗り固め、精算の無視が行われているのも事実」

ジュリア「ジュリエッタは担い手と言われ期待をされていますが……とてもそんな事ができる子ではありません」

ジュリア「寒いのです。勝ったといえるなら、何故、こうも達成感が薄いのか……」



ジュリア「教えてください。【ラスタル・エリオンは、本当に鉄華団とマクギリス・ファリドに勝ったのか】を」


バルバトス「――は」ガシャン



27 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 03:19:15.56 ID:AmOAUl3pO
ビーストなガンダムって結構存在するよね
代表的で一番わかりやすいのはXのヴァサーゴとか


28 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 03:23:13.59 ID:0pNgOCpn0
バルバトスは戦闘兵器以外にもラブホとして使われただろ


29 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 03:29:51.73 ID:Mt90OtUX0
ギッシ ギッシ


30 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 03:48:08.67 ID:ZxOWtzwm0
ブンッ

ジュリア「っ!」

バルバトス「全部鵜呑みにしたら壊す。その前提で聞いとけ」

ジュリア「……はい」


バルバトス「確かに鉄華団もマクギリスも滅びた、それは間違いない」

バルバトス「だがな、お前さんの言ったように、【ずる】をして勝ったのは事実で――」

バルバトス「問題は、その【ずる】は誰だって出来るし、誰だってやられる可能性があるってことだ」


ジュリア「……!」


バルバトス「いいか、こっからが正念場になるんだよ、お前らは」

バルバトス「繋がって万々歳と思えるかも知れねえが、ラスタル、クーデリア、アーブラウの要人」

バルバトス「どいつもこいつも有能だが、逆に誰か一人でも消されてみろ、そいつら以外誰もいねえ……代えが利かない、全部おじゃんだ」

バルバトス「その手段を、その容易さを証明し続けた、その結果がコレだ。一発の弾丸で何もかも全部狂ったっておかしくねえんだ、あの世界は」

バルバトス「ラスタルは革命派を一掃しちまったせいで、逆に腐敗を憂う側の人材を多く削っちまった。ラスタルが消えたら、傍観してた権威主義の連中が黙ってるわけがねえ」

バルバトス「クーデリアは火星解放の英雄かも知れねえが、火星を食ってた経済圏の奴らに取っちゃ餌を横取りしたダニだ。引きずり落とそうと躍起になるだろうよ」

バルバトス「テイワズはジャスレイが派閥ごと消えて反抗勢力も減っただろうが、そもそも圏外圏のヤクザ。マクマードに一悶着遭ったら真っ先に壊れる筆頭だ」

バルバトス「あぁ言う通りだ。ジュリエッタは筆頭張れる人材じゃねえし外交できる性格でもねえ。よくて看板娘が関の山だろうよ」

バルバトス「第一ジュリエッタは特異過ぎるんだよ。新しい風なんて言っても言い換えれば【同じ境遇が誰もいない孤立状態】だ。一人になったらもうおしまいだろうが」

バルバトス「ガエリオは一見いいかも知れねえが【バエルを奪取したセブンスターズの大英雄】、まさしく【権威主義の望んだ錦の旗】だ。あれが前に出るってのは、旧体制の顕示に他ならねえ。体制の逆向を誘発しかねん」

バルバトス「アーブラウ? ……東護ノ介亡き後、いつまでも蒔苗派がトップにいられるって保証は何処にあるんだ?」


バルバトス「結論は【裏で汚えことして大勝利しちまったせいで、不安定な足場をいつ汚えことされて崩されてもおかしくなくなっちまった】だな」

バルバトス「良かったな、鉄華団はもう来ねえ。マッキーもいねえ」


バルバトス「お前らを脅かすのは、第二のガラン・モッサであり、第二のイオクであり、第二のノブリスだ」


バルバトス「せいぜい背中に気をつけな。花瓶は調べたか? ま、頑張れ」


31 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 04:12:50.40 ID:ZxOWtzwm0
ジュリア「ッ……では、どうすれば、いいのですか」

ジュリア「世界は、良くなりました! それは間違いないはずです! 鉄華団もその為にクーデリア代表を救い続けたはずです!」

ジュリア「またあんな時代に戻るなんて、そんな……惨いこと……!」


バルバトス「は? ……んなことも分かんねえのか。ったく……これだから最近のMSは無教養だってんだ」

ジュリア「あるのですか?! それは一体……!」



バルバトス「――子供を、育てろ!」



ジュリア「は……!?」


バルバトス「凍えないよう寝床をやれ! 飢えることのないよう飯を与えろ! 読み書きを教えろ、武器を持たせるな!」

バルバトス「隣人とは助け合え! 何かあったらまず話し合え! 困ったら誰かに相談させろ、抱え込ませるな!」

バルバトス「子供を捌け口にするな! 道具にするな! 捨てるな! 捨て置くな!」


バルバトス「……全部、鉄華団とマクギリスが証明しただろ。放っといたって子供は自動的に大人になんかならねえんだ」

バルバトス「歪んじまった子供のやることは、全部【大人の責任】なんだよ」

バルバトス「鉄華団のしたこともマクギリスがしたことも、全部【大人の責任】だ」

バルバトス「そんな中でクーデリアを救って、火星を救って、子供だけで子供を何人も救った」

バルバトス「――オルガ・イツカこそ真の英雄だ。一期も二期も関係あるもんかよ」


バルバトス「言うだろ? 次の時代を創るのは、老人じゃねえって」


バルバトス「暁が、孤児院のガキどもが、笑って歩ける世界にするのが、最短の道なんだよ」


バルバトス「そういう世界にゃ、今度こそ【伝説】なんぞ要らねえのさ」



32 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 04:20:54.03 ID:ZxOWtzwm0
バルバトス「よーし、そろそろ眠くなってきた。俺は寝るとする」


バルバトス「消えろ。そんで――起こすなよ。絶対に」


ジュリア「…………」

「さようなら、鉄華団の鬼神。決して枯れぬ華の護り手」


 ・
 ・
 ・
 ・

グレイズアイン「兄ちゃん」

バルバトス「ん、おう、アイン」

グレイズアイン「お別れ、いいにきた」

バルバトス「そうかい」

バルバトス「残念だったな、兄妹は量産されずじまいだ」

グレイズアイン「いーよ、アインくんが最後まで頑張ってくれたんだもん」

グレイズアイン「僕満足。だから、おやすみするね」

バルバトス「おう――楽しかったぜ、お前との殺し合い」

グレイズアイン「へへ、僕も。でも、次があったら……」




「――絶対勝つよ。コクピットをぶち抜かれるのは、あんただ」


「ばーーーか。次も俺が勝つに決まってんだろ」


 ・
 ・
 ・
 ・




33 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 04:42:28.48 ID:ZxOWtzwm0


キマリス「こんばんは、兄さん」

バルバトス「んあ、お前か……また懐かしい見た目しやがって」

キマリス「ヴィダールの名は返上しました。我が主が元に戻ったのですから、当然でしょう」

バルバトス「そうかい。もう乗ることがねえから当然だな」

バルバトス「……お前もか?」

キマリス「ええ、もう私の出番は終わりましたから」

キマリス「ただ、思い残しがあるとすれば……貴方とは、万全な状態で、本気でしてみたかった」

バルバトス「バエルいるのにか? 浮気野郎が……」

キマリス「いえ、本当……貴方を差し置いて最強を名乗るのは心苦しかった、それは真実なんです」

キマリス「えぇ……だって、そうでしょう?」




「あのときの【わたし】のように、貴方の中身も貫いてこそ、まったき証明といえるのですから」


「成仏しやがれ混ざりもの野郎。一生叶わねえ戯言吐いておねんねしてな」



 ・
 ・
 ・
 ・


バルバトス「! ……グシオンか」

グシオン「お、よく分かったな兄貴」

バルバトス「重てえから足音がうるせえんだよ……すぐに分かる」

グシオン「そっか?」

グシオン「……ん?」

バルバトス「フラウロスだ。先に寝るってよ」

グシオン「そうか。気が早いなぁ」

バルバトス「あぁ……まあ、ろくに働けなかったって、愚痴ってたからな」

グシオン「しょうがねえさ、当ててたらそれはそれで……ってあるしよ……っと」ドスン


グシオン「あー……勝ちたかったなあ」

バルバトス「言うな。我慢してんだから」




34 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 05:05:36.46 ID:ZxOWtzwm0
グシオン「どこで、間違えたんだろなあ」

バルバトス「間違ってねえだろ。結果、クーデリアは火星を変えた。家族は生き延びた。ヒューマンデブリはいなくなった」

バルバトス「全員救えなかったのを憂うには、ちょいと目を背けすぎたかねえ……」

グシオン「ライド……大丈夫かなあ」

バルバトス「誰もが割り切れやしねえだろうが、そうだな……」

バルバトス「……どっかで絵でも書いて、細々暮らすだろうよ……静かにさ」

グシオン「そうだといいなあ」


グシオン「なあ、兄貴」

バルバトス「あぁん?」

グシオン「また必要とされること、あるかなあ」

バルバトス「かもな」

グシオン「また起きること、あるかなあ」

バルバトス「……かもな」





「……次は、人じゃないのと戦いてえなあ」


「あぁ……きっと人間じゃねえさ。おやすみ、グシオン」


「おやすみ、バルバトス」



 ・
 ・
 ・
 ・





35 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 05:14:21.78 ID:ZxOWtzwm0
「よう、若造」

「……叔父貴ですか」


「意外じゃねえか若造、全滅END一歩手前で荒れてると思ったんだがな」


「……叔父貴に言われたことを思い出してたんですよ」

「俺たちに出来ることは……身を任せて、使わせるだけ……ってやつ」


「そんなこと言ったっけなあ?」

「はは……まあ、望まれてた結果には出来んかったかも知れませんが、MSが言う事じゃあないってやつでさ」


「最後に、ミカが満足できたんなら……俺がとやかくいうことじゃねえってね」


「グシオン共々、土産抱えて地獄に凱旋できたと思って笑います。それが一番の手向けでしょうから……」




「――あぁ、でも……死んでほしくなかったなあ……!」



「……ったく、からかい甲斐のねえ面しやがって」



「おい」


「……うっす」






「火星の未来に」



「……鉄華団の【夜明け】に」








「乾杯」


~Fin~


36 ◆AvaUNpQJck [saga]:2017/04/14(金) 05:16:41.40 ID:ZxOWtzwm0
お疲れ様です。楽しい時間でありました

あぁ、やっぱりガンダムはいいなあ。


では、おやすみなさい。


37 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 06:45:46.60 ID:I91zdIQf0
よし


38 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 08:33:16.34 ID:ZU8P9NCaO

本編より泣ける


39 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 12:40:16.81 ID:ZnuwrML1O

正直まだまだ火種の多そうな世界なのでライドか暁主人公の三期下さい


40 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/14(金) 12:44:19.10 ID:UNxPQmaMO
頭良くないから上手く言えないけど「生きてたなぁ……」ってのが自分の感想。


転載元

【鉄血】ガンダムバルバトス「――あぁ、納得したよ」ガンダム「そうかい」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492070520/





関連記事
2017/04/15 08:00 | CM(0) | ガンダム SS
    コメント一覧
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



一言:wow fantastic baby...

  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2017年 05月 (274)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

最新記事
Ads
人気SSランキング
アクセスランキング