HEADLINE

国王「勇者よ、魔王を倒してくれ。武器はこちらで用意しておる」勇者「分かりました」

2017/05/09 06:04 | CM(3) | 創作・魔王勇者系 SS
1 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:17:22.47 ID:cyRuBHSYo

玉座に腰かける国王の前で、ひざまずく勇者。


「勇者よ、よく来てくれた」

「はっ」

「おぬしも知っておろうが、先日の魔王軍の攻撃で我が国の街が多大なる被害を受けた。
 このような蛮行は断じて許されることではない」

「おっしゃる通りです」

「勇者よ、魔王を倒してくれ。武器はこちらで用意しておる」

「分かりました」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493720242



2 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:24:54.22 ID:cyRuBHSYo

謁見を終えると、案内役の兵士がやってきた。


「勇者様、こちらへどうぞ」

「うむ」


兵士の後を勇者がついていく。

二人とも一言もしゃべらぬまま、広い城内を歩き回る。



3 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:27:15.27 ID:cyRuBHSYo

やがて二人は大きな一本道の通路にたどり着いた。

通路には頑丈な扉が幾つも設けられており、その警戒は厳重を極めている。



兵士が合図する、扉が開く、通過する、を繰り返し、二人は通路を進んでいく。



4 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:32:50.14 ID:cyRuBHSYo

二十近い数の扉をくぐり抜けると、ようやく終点。


≪勇者以外立入禁止≫という意味の文字が書かれた巨大な扉が、
そのサイズに恥じない存在感を放っている。


扉の周辺は選りすぐりの屈強の兵士で固められている。

この扉は絶対に死守せねばならないという心構えがうかがえる。



5 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:36:08.57 ID:cyRuBHSYo

兵士が勇者に向き直る。


「ここから先は勇者様しか入れません。さ、どうぞ」

「案内ご苦労」


ふうっと息を吐いてから、勇者が扉の中に入る。



6 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:40:22.90 ID:cyRuBHSYo

巨大な扉の中には、なんの内装もないシンプルな部屋があった。


あるのは部屋の中央にある、高さ一メートルほどのデスクのみ。


そして、そのデスクの上には赤いスイッチが設置されている。



7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:41:03.18 ID:cyRuBHSYo

デスクの前に立つ勇者。





勇者は迷うことなく、人差し指でスイッチを押した。



8 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/02(火) 19:42:15.33 ID:cyRuBHSYo

あとはもう全自動だ。

スイッチが押されたことによって王国から核ミサイルが発射され、魔王の領土を攻撃するであろう。

今の世では、勇者とは「核スイッチを押す勇気のある者」を意味するのである。



勇者はぽつりとつぶやいた。


「昔は勇者と魔王の戦いってのは、夢と冒険とロマンに満ち溢れたものだって聞いたけど、
 ここまで武器が発達しちゃうと、もうロマンもへったくれもないな」





― 終 ―



9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 20:13:35.09 ID:V7292e0MO
おつ
わりと好き


10 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 20:20:03.31 ID:siONbW63o
責任だけ負わせるのか
酷い話だ


11 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 23:12:58.19 ID:3R4aKApjO
ひどいな


12 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 00:31:21.42 ID:qiwxr1hc0
おつ


13 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 18:46:11.81 ID:lQOoEJd+o


星バーーーローーの短編みたいでいいね


転載元

国王「勇者よ、魔王を倒してくれ。武器はこちらで用意しておる」勇者「分かりました」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493720242/





関連記事
2017/05/09 06:04 | CM(3) | 創作・魔王勇者系 SS
    コメント一覧
  1. 774@いんばりあん [ 2017/05/09 15:53 ]
  2. ひのきのぼうが超厳重に管理されてるのかと思った
  3. 774@いんばりあん [ 2017/05/09 17:36 ]
  4. なんで魔王はそんな国に戦争吹っ掛けたんですかねぇ・・・
  5. 774@いんばりあん [ 2017/05/09 17:59 ]
  6. ※2
    戦争が数十年くらい続いて、戦争終わらせる為に核ミサイル開発したんじゃない?
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

インバリアントへようこそ
インバリアント -SSまとめサイト-
管理人:こばりあんと



一言:wow fantastic baby...

  • About
  • 記事一覧
  • Twitter
  • まとめ依頼
  • ランダム SS
カテゴリ
アーカイブス

2017年 08月 (136)
2017年 07月 (180)
2017年 06月 (139)
2017年 05月 (311)
2017年 04月 (157)
2016年 02月 (1)
2015年 12月 (1)
2015年 05月 (261)
2015年 04月 (295)
2015年 03月 (305)
2015年 02月 (259)
2015年 01月 (283)
2014年 12月 (275)
2014年 11月 (287)
2014年 10月 (285)
2014年 09月 (262)
2014年 08月 (264)
2014年 07月 (262)
2014年 06月 (223)
2014年 05月 (218)
2014年 04月 (209)
2014年 03月 (185)
2014年 02月 (172)
2014年 01月 (191)
2013年 12月 (184)
2013年 11月 (183)
2013年 10月 (180)
2013年 09月 (153)
2013年 08月 (141)
2013年 07月 (154)
2013年 06月 (146)
2013年 05月 (152)
2013年 04月 (148)
2013年 03月 (130)
2013年 02月 (111)
2013年 01月 (123)
2012年 12月 (127)
2012年 11月 (120)
2012年 10月 (127)
2012年 09月 (117)
2012年 08月 (120)
2012年 07月 (122)
2012年 06月 (116)
2012年 05月 (122)
2012年 04月 (121)
2012年 03月 (123)
2012年 02月 (116)
2012年 01月 (122)
2011年 12月 (118)
2011年 11月 (113)
2011年 10月 (119)
2011年 09月 (110)
2011年 08月 (118)
2011年 07月 (118)
2011年 06月 (118)
2011年 05月 (123)
2011年 04月 (124)
2011年 03月 (117)
2011年 02月 (95)
2011年 01月 (109)
2010年 12月 (119)
2010年 11月 (110)
2010年 10月 (120)
2010年 09月 (74)
2010年 08月 (87)
2010年 07月 (113)
2010年 06月 (72)
2010年 05月 (67)
2010年 04月 (3)

SS検索
Ads
最新記事
Ads2
人気SSランキング